みこ– Author –

みこのアバター みこ 美容愛好家

わたしスイッチの運営者みこ(mico)。日本化粧品検定1・2級、コスメコンシェルジュ、化粧品成分上級スペシャリストの資格保持。Instagram3.3万人とYahoo!エキスパートでの活動もしています。化粧品は成分にこだわりつつも、使ってみて合う合わないがあるので実際に買って試してレビューしています。スキンケアアイテムの中でもクレンジング、化粧水・美容液、アイクリームは特に比較して試すのが好き。

著者:みこのプロフィール

みこ(mico)

みこは美容メディアわたしスイッチの運営者。ブロガー・インスタグラマー・美容愛好家。化粧品オタクから資格取得へ進み、コスメコンシェルジュ(化粧品検定特級)・日本化粧品検定1・2級、化粧品成分検定上級を保持。

2018年4月に美容の口コミレビューメディア「わたしスイッチ」を立ち上げ。他メディア運営も手掛ける。

2020年8月よりInstagramを開始。大人向けのプチプラアイテムを紹介しフォロワー数3.6万に。2022年4月よりYahoo!JAPNクリエイターズとしてもレビューを開始。

氏名・ニックネーム

みこ(mico)

メールアドレス

contact@mamatowatashi.com

連絡先 / SNS

保有資格

スクロールできます
化粧品成分上級スペシャリスト認定書(みこ)
化粧品成分上級スペシャリスト認定書
日本化粧品検定1級の合格証書(みこ)
文部科学省後援 日本化粧品検定1級合格証書
日本化粧品検定2級の合格証書(みこ)
文部科学省後援 日本化粧品検定2級合格証書

掲載情報

【書籍掲載】 GetNavi(ゲットナビ) 2022年5月号

【テレビ掲載】スーパーJチャンネル|テレビ朝日

わたしスイッチのインスタグラムがテレビで紹介されました

監修した記事

スキンケアに関する考え方と参考にした論文

私は自分自身の20代の頃の経験から「悩みを持った人、キレイになりたい人に向けて、エビデンスと客観性のある情報を発信したい」と考えこのサイトを運営しています。二十数年前、「ウォータープルーフマスカラ」と「クレンジングオイル」がセンセーショナルに登場した時代がありました。テレビCMでも大々的に宣伝され、雑誌でも特集が組まれました。20歳前後だった私も買って使いましたが、ネットも身近でなかった時代。圧倒的に情報が不足していました。私は朝洗顔をしても午前中にはテカテカになるくらいオイリーな肌質で、メイクは好きでしたが普段からスクラブ洗顔とさっぱり系の化粧水をさっとつける程度のスキンケアでした。そこにオイルクレンジングを投入したら、しばらくするとメイクが出来ない位肌がヒリつき、当時は原因が分からず、日焼け止めを塗るのにさえ抵抗がありました。30代になり、そんな経験から化粧品検定の勉強を始め、2017年に念願の1級に合格しました。勉強で得た知識を通して何が原因でどんな物を使えばいいのか、ネット情報も駆使しながら、知れば知るほどスキンケアの世界は広がりました。

私が影響を受けた論文の一つに2005年に専門誌に掲載された花王のスキンケア研究所がクレンジングオイルの技術と今後の動向を分析したものがあります1)。当時、濡れた手でも使えるクレンジングオイルが発売され、これも爆発的に売れていました。一般的にクレンジングオイルは洗浄成分の油成分と乳化させる非イオン界面活性剤に、洗浄力や使用感の改善を目的とした、シリコン、エステル油、植物油が用いられます。ポイントは活性剤で、親水性の値(HLB)が大きいノニオン活性剤が使用されてきましたが、安定配合をする為に微量の水を添加したり、高級アルコールや高級脂肪酸と組み合わせる技術が開発されました。濡れた手でも使えるクレンジングオイルにする為には、水分を含んでも洗浄力を保つ油剤、活性剤の種類と量を工夫するのです。活性剤に疎油性の親水基を持つラウリン酸モノグリセライド(HLB8)を配合することで、洗浄力が維持されていることを示す透明性が確認されます。処方の工夫により、100%水が混入しても洗浄力のあるオイルが開発されたのです。

そして著者の津田ひろ子氏は最後に今のクレンジングオイル技術で落ちないメイクはもうないから、付加価値を上乗せした商品開発を促しています。現在、その付加された機能性はメイクを落とす目的の範疇を越え毛穴ケアに特化したもの、保湿を追求したものなど使用される有効成分も多岐に渡ります。油剤と活性剤はスキンケア用品全般に関係する課題です。スキンケア製剤は油と活性剤と水が、W/OエマルションかO/Wエマルション*1で安定している状態です。それぞれ界面活性剤の種類によって決まりますが、商品の特徴に応じて使用されます。より肌に有効成分を浸透させる製剤化の開発を目的とした論文2)では、乳化粒子を高圧ホモジナイザー*2によって微細化したマイクロエマルションは、配合されたビタミンEなどの美容成分の浸透速度と浸透量が高いと報告されています。この技術は最初にクレンジングオイルで製剤化されました。肌に塗布した製剤はD相*3→O/D相→O/W相と速やかに変化し、微細な乳化粒子は水に容易に流れました。皮膚科学研究が進展し、シミ、シワなどの発生メカニズムが解明され、予防改善される物質が発見されていますが、中には不安定な物質も多いです。スキンケアで用いられる剤型はこれらを安定して肌内部の適切な位置に届けるためのキャリアーとして大きな役割を果たし、アレンジされています。化粧やスキンケアから一線をおいた20代後半に私がお洒落を楽しんでいたのはデコルテラインでした。

当時デコルテが綺麗に出るVネックやオフショルダーが流行していました。露出した頚部や鎖骨部に顔用の日焼け止めを塗り、スキンケアも顔と同じものを使用するのが一般的でした。しかし、そもそも皮膚の特徴が違います。頬部、頚部、鎖骨部の皮膚の特性を詳細に調べた研究3)では、頚部と鎖骨部では頬部に比べ、角層水分量が高く、デコルテ部では加齢と共に水分量の増加が認められています。さらに肌のバリア機能を測る経皮水分蒸散量(TEWL)では頬部と比較し、デコルテ部でバリア機能が高く、年齢による関係は得られませんでした。頬部の水分量とバリア機能は年齢と共に低下しますが、デコルテ部ではむしろ増すのです。熟女の色気はこのデコルテ部の水分量に関係があるのかもしれません。このように部分的な皮膚の機能を知ることにより間違ったスキンケアによるトラブルを避ける事もできるでしょう。スキンケア用品において、消費者するのが知っておくべきなのは科学的視点だけではありません。

2020年、香粧会誌に掲載された講演ではシワ改善医薬部外品が誕生した経緯が述べられています4)。そもそもシワ改善に関するガイドラインが制定されたのは2006年です。それまではシワの改善のより踏み込んだ効果表現が出来ずにいたのです。そのガイドラインで抗シワ作用は化粧品で「角層への保湿に作用」と表現されました。2011年に「乾燥による小じわを目立たなくする」という新効能が追加され、2016年にポーラ化成工業が医薬部外品レベルの「シワを改善する」製品の開発に成功したのです。この製品の商品化が成功するにはいくつもの障壁があり、業界全体でクリアすることによって日本の化粧品技術が前進していく道筋をたてたのです。ガイドラインは、大規模な安全性試験で実証された効果を適切に評価するものです。厳しい表
現規制があるのは、消費者を守るためです。一方、ネット上では根拠の薄い俗説や真偽のつかない口コミ情報が溢れています。エビデンスのある情報を発信をすることで、キレイになりたいと願う皆さんの一助になれば幸いです。

*1 水と油が混じり合った乳化状態。W/Oが Water in Oil、O/WがOil in Water。
*2 液体に高い圧力を掛けて液体の中にある物質を均一にする機械。
*3 D相とは界面活性剤相

参考文献

  1. 津田ひろこ 花王株式会社 スキンケア研究所 クレンジングオイルの市場と技術動向について
    J.Soc.Cosme.Chem.Jpn. 総説 39(1) 3-9 (2005)
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/sccj1979/39/1/39_1_3/_pdf/
  2. 岩井秀隆 花王化粧品 スキンケア研究所 化粧品におけるスキンケア製剤の役割
    オレオサイエンス 第1巻第3号 225-261 (2001)
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/oleoscience/1/3/1_255/_pdf/
  3. 小池都、村上泉子、丹野修 頚部・デコルテの皮膚整理機能と形態特徴の加齢変化
    日本香粧品学会誌 Vol 37,No 2,pp. 81-89(2013)
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/koshohin/37/2/37_81/_pdf
  4. 末延則子 香粧品学が取り組む研究開発イノベーションーシワ改善医薬部外品誕生秘話ー
    日本香粧品学会誌 Vol 44,No.1,pp. 13-19(2020)
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/koshohin/44/1/44_440103/_pdf/
123